投資というのはモニタを並べて相場を見ながら、毎日のように株を売り買いして儲けるものと思っていませんか?
実は、私もそう思っていました(笑)
株だけに限らず、FX・先物・ビットコインなど短期的に売り買いして利益を上げるのはトレード(投機)と言います。
1年・2年単位でも投資というには短期かもしれません。
投資とは、世界経済の成長と共に資産を大きくしていく事を言います。
投資は再現性が非常に高いのですが、十分な運用益を得るのに時間がかかるのが特徴です。 この特徴について説明していきます。
投資は長期的に取組むもの
資産形成のための投資は10年単位の長期的なスパンで考え、短期的な価格の変動に一喜一憂せずどっしりと腰を据えて取り組みましょう。
投資は「世界経済の成長」に資本を投じて資産を増やす事を言います。
人々のもっと便利に・もっと豊かにという思いを受け、世界経済は発展をしてきました。
株価も世界経済の成長とともに上昇と下落を繰り返しながら、右肩上がりで成長を続けています。
人々の生活をより便利に・より豊かにする新商品や新サービスを商品化し、成果を上げるにも時間が必要です。
投資も同じく成果が出るまでは時間がかかるので、長期的に取組む必要があります。
投資でお金が増える仕組みついて、詳しく説明しています。 あわせてご覧ください。
長期になれば元金割れリスクが軽減
金融庁が公表したデータでは運用期間が5年間の場合では、運用成果がマイナスで元金割れしているケースが少なからずありますが、運用期間が20年の場合では元金割れしているケースが一つもありませんでした。
これは、長期間の資産運用が元金割れの可能性を低くしていることを表している結果です。
出典:金融庁ウェブサイトhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
また、長期的な資産形成は複利の効果が働くため、時間かければかけるほど資産は大きく育ちます。
では、次に複利の効果を確認していきましょう。
複利の効果を十分に享受できる
複利とは、利息の計算方法の一つで、元金から生じた利息を元金に組入れ、元金+利息の合計額からさらに利息を計算する方法です。
これにより、元金が増え続け、元金から得られる利息も増加することになります。
投資信託における資産運用の場合も同じで、運用によって得られた運用益をさらに運用することによって、資産はゆっくりですが確実に大きくなっていきます。
利息や配当金、分配金を自分で再投資している場合は、手間はかかりますが複利を実感しやすいのです。
では、分配金を出さない投資信託の場合はどうでしょうか。
投資信託では、投資対象から利息や配当金が入った場合には投資信託内で再投資が行われ、その結果は基準価額に反映されます。
実感が得られにくいですが、手間いらずで複利効果をしっかりと享受できます。
では、数値を使って複利効果を確認しましょう。 初年度に100万円投資、利回り5%で運用した場合、
5年後 | 10年後 | 15年後 | 20年後 | |
資産総額 | 1,276,282 | 1,628,895 | 2,078,928 | 2,653,298 |
10年後には約1.6倍に、20年後には約2.6倍に資産が成長します。
このように資産が雪だるま式増えていきますので、アインシュタインが人類最大の発明というのもうなづけます。
まとめ
投資は世界経済の成長を取り込み資産を大きくするもので再現性が高いですが、十分な運用益を得るまで時間がかかります。
しかし、長期投資には十分な時間をかけるだけのメリットもあります。
しっかりとメリットを享受しながら、じっくりと資産を育てて行きましょう。
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