投資信託は資産形成におすすめの金融商品ですが、数が多すぎて「どれ」を選べばいいか「???」となっていませんか?
この記事で紹介する『投資信託の選び方』を実践すると、初心者でも自分にピッタリな投資信託を選ぶことができます。
なぜなら、
- 10冊以上の投資関連の書籍の中で共通して述べられていることである
- 私も実際にこの方法で選んだ投資信託でコロナ禍でも安心して資産運用ができている
以上の理由からです。
この記事では、投資信託の選ぶポイント5つ紹介して、具体的な商品を3つをご紹介します。
記事を読み終えると、現在6,000本以上ある投資信託から迷うことなく自分に最適な商品を選ぶことができます。
資産形成におすすめ 投資信託とは?
投資信託とは投資家から集めたお金を株式や債券などで運用し、そこで得た運用益を投資家へ還元する金融商品です。
投資信託には次の特徴があります。
資産運用の基本である「分散投資」が少額からできるため、特に運用資金が少ない投資初心者には最適の金融商品です。
しかし、いざ投資信託を購入しようとしても数が多すぎて「どれ」を選べばいいかわかりませんよね。
投資信託を選ぶ5つのポイントをご紹介します。
初心者でも迷わない 投資信託の5つのポイント
まずは結論から。
- 投資対象を決める
- 手数料の安いものを選択する
忙しい方はこれだけ確認してもらえば基本的には大丈夫です。
では、もう少し詳しく説明しますね。
投資信託を選ぶポイントは次の5つです。
上記のポイントから自分にあった投資信託を選ぶのですが、各ポイントの結論は次の通りです。
では、各ポイントを掘り下げて説明していきます。
投資信託の種類(分類)
投資信託は次の切り口で分類されます。
- 投資対象と地域:「どこ」の「なに」に投資しているか?
- 運用方針・方法:「どのように」運用しているか?
投資対象と地域による分類
「どこ」の「なに」に投資をするか?という観点からの分類です。
日本 | 先進国 | 新興国 | |
債券 | 国内債券 | 先進国債券 | 新興国債券 |
株式 | 国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 |
リート (不動産) | 国内リート | 先進国リート | 新興国リート |
「なに(投資対象)」は債券・株式・リート(不動産)の3つ。
その他に金や穀物・原油などもありますが少しマニアックなのでここでは割愛します。
各投資対象の特徴をまとめると次の通りです。
利回り | 価格変動 (リスク) | |
株式 | 高い | 大きい |
債券 | 低い | 小さい |
リート (不動産) | 高い | 大きい |
リートは株式と同じで利回りが高いですが価格変動も大きいです。
株式をメインにしつつ不動産に興味がある方はお好みでリートを含めるのが良いと思います。
(ちなみに、私はリートにも投資をしています)
「どこ(投資地域)」の基本的な分類は日本・先進国・新興国の大きく3つ。
上記の3つ以外にも次のような分類があります。
- 全て合わせた全世界(日本+先進国+新興国)
- 先進国と新興国を合わせて全世界(除く日本)
- 米国のみ
「投資は時価総額と同じ比率で行うのが良い」とするノーベル賞を受賞した考え方にから「全世界株式」をメインに投資を行うのが最も効率的だと考えます。
運用方針・方法による分類
「どのように」運用をするか?という観点からの分類で次の2つがあります。
- パッシブ運用:指数(インデックス)と連動する成果を目指す運用
- アクティブ運用:指数を上回る成果を目指す運用
アクティブ運用はファンドマネージャーが指数を上回るように、日々銘柄の選定や相場の動きに応じた売買の判断など行なっているため手数料が高くなる傾向があります。
一方パッシブ運用は指数との連動を目指しているため、アクティブ運用に比べて手間がかからず手数料が低めです。
パッシブ運用は手数料が安く、東証株価指数(TOPIX)やS&P500などの時価総額加重型のインデックスファンドでは時価総額と同じ比率での投資ができます。
そのため全世界株式のインデックスファンドでの運用が最も効率的だと考えます。
手数料
投資信託を選ぶ重要なポイントの一つが手数料です。
投資信託の手数料は3つ。
- 購入手数料:購入時に発生する手数料
- 信託報酬:運用管理のための手数料
- 信託財産留保額:売却時に発生する手数料
運用成果はいい時もあれば悪い時もあり自分ではコントロールできません。
しかし、手数料は自分でコントロールが可能なので、徹底的に低いモノにこだわって下さい。
信託報酬は0.5%以下、購入時・売却時は手数料のかからない投資信託を選びましょう。
分配金
分配金とは投資家に支払われるお金をいい次の2つがあります。
- 普通分配金:運用益から支払われる分配金
- 特別分配金:投資家から預かった元金から支払われる分配金
特別分配金は元金を返金しているだけですから論外です。
普通分配金も「なし」を選びましょう。
分配金を出さずに投資信託の中で再投資することで複利効果が働き資産運用がより効率的になります。
純資産総額
純資産総額は投資信託の資金量(規模)を表しています。
投資信託の規模が小さいくなると安定的な運用が困難になり、最悪は解散し資金返還となるケースもあります。
解散により意図せず投資が終了してしまうことをさけるため、純資産総額が大きくそして増加傾向にあるモノを選ぶと良いでしょう。
償還日
償還日とは投資信託の運用が終了する日を言います。
無期限の投資信託が多数あるので無期限のモノを選びましょう。
つみたてNISAの非課税期間が20年あるように、投資信託の保有は10年単位の長期で考えるものです。
無期限又は償還日まで20年以上ある投資信託をおすすめします。
おすすめ投資信託
投資信託の選ぶポイントを説明してきました。
各ポイントのおすすめは次の通りです。
このポイント踏まえたおすすめの投資信託をご紹介します。
「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」と銘打って販売されている投資信託です。
実際に他社が手数料を下げた場合にはそれに合わせて手数料を下げているのでキャッチコピーに嘘はありません。
非常に低い手数料で全世界株式に投資できるので、私はこれをメインに投資しています。
eMAXIS Slimの全世界株式には日本が約7.5%・新興国が約12%含まれています。
それらを除いた先進国株式のみを投資対象とした投資信託です。
eMAXIS Slimシリーズにも先進国株式があるのですが、純資産総額はこちらの方が多い。
ちなみに、私が一番最初に購入したのはこれ。
今ものすごく人気のS&P500連動の投資信託。
eMAXIS Slimの全世界株式は約56.6%が米国ですので、米国の株価の影響を強く受けます。
また米国企業はグローバルに事業展開しているケースも多く、世界経済は米国が牽引しているとも考えられます。
私も以前はこのように考え米国株式を保有していました。
運用益は世界経済の成長がもたらす
昔から世の中を便利にするための新商品や新サービスが販売され、世界経済は成長してきました。
人々の「より便利に」「より快適に」という願いや思いがある限り、ビジネスが成立し経済はまわっていきます。
株式投資は経済が成長すれば株価が上がりリターンが増加してきました。
短期的には暴落が起きることもありますが、世界経済が成長を続ける限り運用で資産は増えていきます。
世界経済の成長を信じて長期で投資信託を保有しましょう。
投資でお金が増える仕組を説明しています。こちらもご覧ください。
最後に
投資信託の選び方を説明してきました。
- 全世界に広く分散投資ができること
- 手数料が安いこと
この条件を満たした投資信託を選べば間違いはありません。
そして、世界経済の成長を信じて長期の資産運用をしましょう。
私の運用実績を公開しています。こちらもご覧ください。
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