投資でお金が増える仕組み
皆さんの投資に対するイメージはどのようなものですか?
少なくとも投資の未経験者の多くは、いいイメージを持っていないのではないでしょうか?
- 投資で損した!
- 投資で借金した!
などの情報をテレビやネットで目にすると、「投資はキケン」「下手すると人生おわる」というイメージになりますよね。
確かに、投資は損をすることもありますし、借金してしまうような投資もあります。
しかし、
- 何に投資をしているのか?
- 元金割れの可能性はどの程度か?
- 借金をしてしまうような投資なのか?
など、投資の内容をしっかり把握して、自分がとれるリスクの範囲の中でキチンと投資をすれば資産が大きくなることは歴史が証明しています。
今回は、投資でなぜお金が増えるのか?を説明していきます。
投資の種類
投資でお金が増える仕組みの前に、投資にはさまざまなモノがあります。
まずは、投資の種類を見ていきましょう。
- 株式
- 債券
- 不動産(現物)
- リート
- 仮想通貨、FX、先物取引
- その他
これ以外にも、投資にはまだまだ種類があるのですが、まずはこれらを知っていれば十分です。
株式投資
株式への投資は、会社のオーナーの一人になることを意味します。
株式会社はいろいろな事業や商売をしてお金を稼くことで「会社自体がお金持ち」になると、会社の価値(=株価)が上がっていきます。
また、稼いだお金の一部を株主に還元することがあり、これが配当金です。
株価の上昇による売却益と配当金が株式投資でのリターンになります。
債券
債券への投資は、国や県・市などの地方公共団体、企業などへのお金を貸すことを意味します。
国へお金を貸した時に受け取る証券を国債といい、企業へお金を貸した時に発行される証券が社債です。
お金を貸して受取る利息が債券投資でのリターンです。
不動産(現物)
不動産への投資は、大家さんなることを意味します。
土地や建物を貸すことで受け取る地代や家賃収入が投資のリターンです。
しかし、現物の不動産は、
- 場所:どこに
- 物件:どのような不動産を
- 価格:いくらで買い
- 市場:だれに
- 賃料:いくらで貸すか?
これらを考える必要がありビジネスという側面が強く、投資というよりは事業や商売に近いので安易に手を出すと怪我をすることがあります。
リート
リートへの投資も現物の不動産と同じで、大家さんなることを意味します。
リートは現物の不動産を証券化したものです。
大勢でお金を出し合って不動産を所有することが出来る仕組みがリートです。
リートは家賃収入も投資のリターンの一つですが、証券市場で売買されているためリートの価格の上昇による売却益も投資のリターンになります。
仮想通貨・FX・先物取引
- 仮想通貨はビットコインに代表される暗号通貨。
- FXは為替取引。
- 先物取引は、将来の決済価格を現時点で決める取引。
これらは、売買による売却益がリターンとなります。
後ほど説明しますが、仮想通貨やFX・先物取引は「投資」というよりは「投機」的な要素が非常に高くなります。
ギャンブル的な性質が強くなりますので、大勝ちする可能性もありますが、大負けする可能性も高くなります。
ギャンブルとして楽しむのであればいいですが、投資としてはおすすめしません。
投資の王道は株式投資
いろいろな投資がありますが、投資の王道といえば株式です。
伝統的資産と言われその歴史は古く、長期的なリターンは歴史が証明していますので初心者が投資するには最適な金融商品といえます。
これ以後は株式への投資を前提として説明していきます。
世界経済は右肩上がりで成長している
投資でお金が増えるのは、ズバリ「世界経済が成長している」からです。
昔から世の中を便利にするための新商品や新サービスが次々と開発・販売され、会社は売上を増やし従業員に給料を払いそして利益を上げてきました。
世界は常にこのサイクルでまわっています。
我々は働いたお金で新しい商品や新しいサービスを購入し、生活を豊かにしてきました。
人々の「より便利に」「より快適に」という願いや思いがある限り、ビジネスが成立して会社の儲けがでます。
株式投資では会社が儲かれば株価が上がりリターンが増る。
人々がより豊かな生活を求め続ければ世界経済は成長していき、株式会社もその成長の恩恵をうけ株価は上がっていきますよね。
ですが、時間はかかる。
人々の生活をより便利にする新商品や新サービスの開発には時間がかかり、さらにそれが世の中に浸透していくのも時間がかかるので、世界経済の成長はゆっくりです。
なので、投資も成果がでるまでは時間がかかり、投資した資産はゆっくり成長していくことになります。
投機と投資の違い
投資と似て非なるものに投機があります。
しばしば「投資」と「投機」が一緒くたに語られて、投資は怖いものだと誤解を招いているので、ここで説明していきます。
投資とは経済の成長を信じて、世界経済へ資本を投じることをいいます。
世界経済の成長がゆっくりですので、投資の成果もゆっくりになります。
一方で、投機とは相場の上げ下げの機会に、お金を投じることをいいます。
短期的な利ざやを求めて、売買を繰り返すことが「投機」です。
相場が上がるか下がるかある程度は予測ができるかもしれませんが、その予測に資金を投じて儲かった損したというのは正にギャンブルと一緒です。
このギャンブル要素が強い「投機」は株式の売買でも可能なので、短期売買も長期的な株式の保有も同じく「投資」と呼ばれることがあるため、誤解が生じていると思います。
「投機」を否定するわけではありませんが、「投機」と「投資」は考え方が全くの別物です。
短期的には元金割れの可能性あり、余剰資金で行う
1年後、2年後に使用予定のある資金で投資はしない。
必要な時に元金割れしている可能性があります。
株式市場は毎日売り買いされており、需要と供給のバランスによって常に価格が変動します。
株式投資は元金割れの可能性ある金融商品です。
グラフはNYダウ平均の1985年から推移で、 100年に一度の大暴落と言われたリーマン・ショックも乗り越え右肩上がりで上昇を続けています。
このように長期的には右肩上がりなのですが、リーマン・ショックの時は元の株価に回復するまで約2年ほどかかりました。
経済は好況と不況を繰り返しなが成長を続けてきて、これからも好況を不況を繰り返すと思われます。
長期的に見れば資産は増えると思われますので、しばらく使う予定のない余剰資金で投資してください。
まとめ
投資でお金が増える仕組みを説明してきました。
要点をまとめると
- 投資にはいくつか種類があるが、株式投資が王道。
- 世界経済の成長とともに会社の業績が上がり株価も上がるから、投資するとお金が増える。
- 「投機」と「投資」は違う。
- 世界経済の成長はゆっくりだから、時間がかかるのがデメリット。
- 時に暴落もあるから、短期的に必要な資金は投資しない。
絶対とは言えませんが、投資はお金が増える可能性が極めて高いと思います。
将来のために投資をはじめてみませんか?
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