【初心者向け】アセット・アロケーションの重要性と決め方

資産運用
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アセットアロケーション(資産配分)をどうしたらいいか悩んでいませんか?

疑問や悩み
  • アセット・アロケーション(資産配分)そもそも何?
  • アセット・アロケーション(資産配分)をどうやって決めるの?

 

この記事で紹介する『アセット・アロケーションの決め方』を実践すると、誰でも自分にピッタリなアセット・アロケーションを組むことができます。

 

なぜなら、私自身もこの方法で決めたアセット・アロケーションで約1,300万円の金融資産を運用しているからです。

 

この記事では、アセット・アロケーションを決定するために重要な考え方紹介します。

 

今後はアセット・アロケーションで悩むことはなく、安心して資産運用に取組むことができます。

参考にしてほしい方
  • アセット・アロケーション(資産配分)を決めたい方
  • 今のアセット・アロケーション(資産配分)で良いのか不安な方
  • 他の人のアセット・アロケーション(資産配分)を知りたい方

 

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アセット・アロケーション(資産配分)とは?

 

アセット・アロケーションとは、

  • アセット:資産
  • アロケーション:配分

日本語で資産配分といい「どの資産をどの割合で投資するか?」の運用資産の組合せをいいます。

 

主要な運用資産はおおよそ次の8つです。

日本先進国新興国
株式日本株式先進国株式新興国株式
債券日本債券先進国債券新興国債券
リート
(不動産)
日本リート先進国リート

 

これらの資産にどのように運用資金を配分するか?がアセット・アロケーション(資産配分)です。

 

例えば次のような組合せが考えられます。

  • 先進国株式100%で運用する
  • 日本株式25%、先進国株式25%、日本債券50%で運用する
  • 日本債券80%、日本株式15%、日本リート5%で運用する
  • など

 

ポートフォリオと何が違うの?

 

アセット・アロケーションとポートフォリオは何が違うのでしょうか?

 

ポートフォリオとは資産配分を決めた後の「具体的な銘柄の組合せ」をいいます。

 

例えば、国内株式100%で運用するとアセット・アロケーションを決めたとします。

その場合、具体的な運用方法として次の3つが考えられます。

  • インデックスファンド(投資信託)
  • アクティブファンド(投資信託)
  • 個別の株式

 

これらのうち「何を選びさらにどの銘柄を選ぶか?」がポートフォリオです。

 

投資成果の9割がアセット・アロケーションで決まる

 

アメリカの学者ゲーリー・ブリンソンら3名が1986年に発表した論文「パフォーマンスの決定要因」によると、運用成果の9割はアセット・アロケーションで決まると述べられています。

 

また、アメリカの資産運用会社バンガード社でも検証を行った結果、論文の結論を裏付ける結果となった公表しております。

関連リンク

 

このように投資の成果の9割に影響を与えるほど「アセット・アロケーション」は重要なものです。

 

ではアセット・アロケーションはどのように決めればよろしいのでしょうか?

 

アセット・アロケーションの決め方

 

まずはどの程度までなら資産のマイナス(含み損)に耐えられるか?ご自身のガマンできる含み損の範囲を検討しましょう。

 

プラスも含めた価格のフレ幅の計算方法を説明しています。こちらもご覧ください。

 

自分が我慢できる含み損の額や割合に応じて、安全資産リスク資産の割合を決めましょう。

  • 安全資産:現金・債券
  • リスク資産:株式・リート

 

リスク資産は全世界の時価総額に合わせて配分を決めるのが良いと言われています。

 

株式の時価総額が約5,000兆円、リートが150兆円ほどです。

 

なので、ガマンできる含み損の額や範囲に応じて次のように資産配分を調整します。

  • 多めの場合:株・リート多め、現金・債券少なめ
  • 少なめの場合:株・リート少なめ、現金・債券多め

 

「多め・少なめと言われても…」という方は、SBI証券の「かんたん積立てアプリ」の積立スタイル診断の資産配分が参考になります。

 

質問にいくつか答えるとそれに応じたアセット・アロケーションを提案してくれますよ。

 

これを参考に想定される含み損の額を具体的に計算してみましょう。

 

想定される含み損は次の手順で計算します。

  1. 資産配分のリスクと期待リターンを計算する
  2. 「リスク×−2+期待リターン」で想定される含み損を計算する

 

リスクと期待リターンは「myINDEX」さんの資産配分ツールを使うと簡単に計算ができます。

 

計算結果は次の通りです。

堅実派標準積極派
国内株式8%12%16%
国際株式8%14%32%
国内債券56%20%6%
国際債券20%40%22%
国内リート4%8%14%
国際リート4%6%10%
合計100%100%100%
期待リターン3.7%5.1%5.7%
リスク5.0%8.9%12.8%
フレ幅※△6.30%△12.70%△19.90%
評価額※937,000873,000801,000
含み損※△63,000△127,000△199,000
※フレ幅と評価額・含み損について

※フレ幅の計算は「リスク×−2+期待リターン」で計算しています。

※評価額と含み損は100万円を投資した場合の想定される最悪の状態を表しています

 

期待リターンが高くなるとリスクも高くなり「想定される含み損の額・割合」が増えていきます。

 

投資を始めたばかりの頃は期待リターンに注目しがちですが、大切なのは長く投資をすることです。

 

「想定される含み損の額・割合」をしっかりと確認しなが慎重にアセット・アロケーションを決めて下さい。

 

GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は約160兆円にもなる年金積立金を運用している世界最大の機関投資家です。

このGPIFのアセット・アロケーションを参考にするのも良いと思います。

2024年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。GPIFの2024年度の運用状況を掲載しています。

 

私のアセット・アロケーション

参考までに私のアセット・アロケーションをご紹介します。

  • 期待リターン:6.5%
  • リスク:15.6%
  • フレ幅※:△24.7%(15.6%×-2+6.5%)
  • 評価額※:753,000円
  • 含み損※:△247,000円

※フレ幅の計算は「リスク×−2+期待リターン」で計算しています。

※評価額と含み損は100万円を投資した場合の想定される最悪の状態を表しています

 

海外株式60%はオールカントリー(除く日本)を選択しています。

 

海外リートと日本リートを合わせてリートは30%、先程の時価総額からすると少しリートが多いです。

 

リートは期待リターンが高く、またいずれは不動産投資にも興味がありますのでリートを少し多めにしております。

(現物の不動産とリートは全く別物ではありますが)

 

私はまだリスクを取って資産形成をすべき段階だと思っているので債券は10%と少なめです。

 

債券は0%でもいいのですが、株式が暴落した時の預金代わりに日本債券を持っております。

 

まとめ

 

資産運用の成果の8割~9割を決めるというアセット・アロケーション。

 

一度決めたアセット・アロケーションを堅持できればいいのですが、 ライフステージの変化によって、資産運用に対する考え方や自分のリスク許容度も変わると思います。

 

難しく考えずにその時の自分に合っていると思うアセット・アロケーションにしてください。

 

私もアセット・アロケーションを変更しました。こちらもご覧ください。

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