コロナウイルス感染拡大の影響による株価の下落で証券口座の開設数が増えているそうです。
これを機会につみたてNISAやiDeCoをはじめる方もいらっしゃると思います。
iDeCoは掛け金の拠出日が決まっているので迷うことはないですが、つみたてNISAは積み立て日を自分で決めるので「何日がイイの?」と迷いませんか?
せっかく積み立て投資をするなら少しでも効率的の方がいいですよね。
ネット証券では最初に設定すれば後は基本ほったらしなので「何日」が効率が良いのか気になります。
そこで、実際の投資信託のデータを使用して「何日」が最も効率的なのかを調べました。
積立投資は毎月の何日が効率がいい?
まずは結論から。
検証の結果、
- 3日
- 4日
- 24日
- 25日
の「約定」が最も効率的と考えられます。
検証は「eMAXIS全世界株式」を使用しました。
海外株式の約定は翌日になるので、「全世界株式」へ投資する場合は、
- 2日
- 3日
- 23日
- 24日
の「積み立て設定」がベストです。
何日が効率的かを全世界株式で検証
私のポートフォリオの主力商品はeMAXISSlim全世界株式(除く日本)です。
eMAXISSlim全世界株式(除く日本)は2018年に3月に発売したファンドなので長期間のデータが取れませんでした。
そこで、マザーファンドが同じで長期間のデータが取れる「eMAXIS全世界株式インデックス」を採用。
毎月同日に1万円を積立てたケースで評価益の高いベスト5と評価益の低いワースト5を運用期間の長さを変えて検証しました。
10年間(2010.8〜2020.7)の結果
順位 | 積立日 | 評価損益 | 損益率 |
---|---|---|---|
ベスト1 | 1日 | 756,319 | 63.03% |
ベスト2 | 4日 | 754,212 | 62.90% |
ベスト3 | 3日 | 754,538 | 62.88% |
ベスト4 | 2日 | 754,792 | 62.85% |
ベスト5 | 13日 | 753,218 | 62.83% |
ワースト5 | 22日 | 750,799 | 62.14% |
ワースト4 | 19日 | 749,529 | 62.11% |
ワースト3 | 20日 | 750,556 | 62.04% |
ワースト2 | 21日 | 747,676 | 62.02% |
ワースト1 | 月末 | 738,683 | 61.56% |
1日から4日までが効率が良く20日前後が効率が悪い結果になっています。
また、月末が最も効率が悪いですね。
ベスト1とワースト1の差額は10年間で17,636円。
前半の5年間(2010.8〜2015.7)の結果
順位 | 日付 | 評価損益 | 損益率 |
---|---|---|---|
ベスト1 | 1日 | 651,193 | 108.53% |
ベスト2 | 2日 | 648,865 | 108.14% |
ベスト3 | 3日 | 648,715 | 108.12% |
ベスト4 | 4日 | 648,550 | 108.09% |
ベスト5 | 13日 | 648,475 | 108.08% |
ワースト5 | 19日 | 641,797 | 106.97% |
ワースト4 | 20日 | 641,088 | 106.85% |
ワースト3 | 21日 | 640,611 | 106.77% |
ワースト2 | 22日 | 640,287 | 106.71% |
ワースト1 | 31日 | 635,993 | 106.00% |
10年間とほぼ同じ結果で、ベスト5・ワースト5ともに同じメンツですね。
そして、こちらも月末が最も効率が悪いです。
ベスト1とワースト1の差額は5年間で15,200円。
後半の5年間(2015.8〜2020.7)の結果
順位 | 順位 | 評価損益 | 損益率 |
---|---|---|---|
ベスト1 | 25日 | 106,688 | 17.78% |
ベスト2 | 24日 | 106,618 | 17.77% |
ベスト3 | 4日 | 106,242 | 17.71% |
ベスト4 | 26日 | 106,177 | 17.70% |
ベスト5 | 3日 | 105,823 | 17.64% |
ワースト5 | 21日 | 103,635 | 17.27% |
ワースト4 | 18日 | 103,613 | 17.27% |
ワースト3 | 19日 | 103,504 | 17.25% |
ワースト2 | 20日 | 103,376 | 17.23% |
ワースト1 | 31日 | 102,689 | 17.11% |
ベスト5が変わり25日前後がランクイン、トレンドに変化があったのでしょうか。
ワースト5は相変わらず20日前後で、「月末」が最下位。
ベスト1とワースト1の差額は5年間で3,999円。
後半の3年間(2017.8〜2020.7)の結果
順位 | 日付 | 評価損益 | 損益率 |
---|---|---|---|
ベスト1 | 24日 | 25,895 | 7.19% |
ベスト2 | 3日 | 25,513 | 7.09% |
ベスト3 | 4日 | 25,443 | 7.07% |
ベスト4 | 2日 | 25,409 | 7.06% |
ベスト5 | 25日 | 25,197 | 7.00% |
ワースト5 | 21日 | 22,996 | 6.39% |
ワースト4 | 31日 | 22,982 | 6.38% |
ワースト3 | 20日 | 22,683 | 6.30% |
ワースト2 | 18日 | 22,680 | 6.30% |
ワースト1 | 19日 | 22,664 | 6.30% |
後半5年と大きな変化はありません。
24日前後と4日前後がベスト5を占めていて、20日前後と31日がワースト5に並んでいます。
10年間で見ると月初に積み立てるのがベストですが、後半の5年間・3年間を見るとトレンドが変化しているように思います。
ベスト1とワースト1の差額は5年間で3,231円。
何日が効率的か?
毎月月初(1日)に積立てるケースを100%とした場合の各積立日ごとの運用成果をグラフにしました。
100%を超えている日は月初(1日)よりも運用成果が高いことを表しています。
最近のトレンドも加味すると以下の「約定」が最も効率的だと考えられます。
- 3日
- 4日
- 24日
- 25日
海外株式クラス約定は翌日なので「積み立て設定」は前日にするのがベストです。
- 2日
- 3日
- 23日
- 24日
そして、月末の積立てはやめた方がイイですね。
最後に
毎月の積み立て設定を「何日」にするのがイイのか?を検証しました。
「1日」も捨てがたいですが、「3日」「4日」「24日」「25日」での約定が効率的です。
海外株式の約定は発注の翌日になるので、積み立て設定は「2日」「3日」「23日」「24日」がベストです。
私は毎月13日に積み立て設定をしています。
10年間の結果ではベスト5に入ってますし、全てのケースでベスト10に入ってました。
このままでも悪くないと思いますが、さらに利益を追求して積み立て設定を「3日」に変更しようと思います。
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