資産形成はつみたてNISAで始めよう
今や普通預金の金利は0.001%、少子高齢化に伴う年金不安もあり、 預金をだけしていれば将来は安心という時代は終わりを告げました。
このように資産形成の重要性が増しているなか、新たに始めようと思っている方も多いハズ。
資産形成は長期・積立・分散が無理なくできる、つみたてNISAで始めましょう。
つみたてNISAとは
つみたてNISAは、2014年にスタートした従来の非課税制度であるNISAをベースに、長期的な積立投資のため、2018年からスタートした非課税制度です。
株や投資信託の運用益には通常20.315%の所得税が課税されますが、NISA、つみたてNISAはともに運用益が非課税となる制度です。
NISAとつみたてNISAの違いを比較しながら制度の概要を確認しましょう。
(一般)NISA※ | つみたてNISA | |
対象商品 | 株式・投資信託・ETF・リート | 金融庁の基準を満たした投資信託・ETF |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
非課税枠 | 年間120万円 | 年間40万円 |
投資可能期間 | 2023年まで | 2037年まで |
※2020年2月時点での制度設計です。制度改正が検討されておりますが、変更内容が確定しましたらアップデートします。
相違点は主に3つ
- 対象商品
- 非課税期間
- 非課税枠
対象商品
NISAの対象商品は株式・投資信託・ETF・リートで、これらのうち証券口座で購入可能な商品はNISA口座でも購入可能です。
つみたてNISAでは、金融庁が長期の積立・分散投資に適した商品として設けた、一定の基準をクリアした投資信託・ETFが対象です。
数ある投資信託の中には粗悪な商品もありますが、 つみたてNISAでは粗悪な商品が予め排除されていますので、初心者でも安心して選ぶことができます。
非課税期間
資産形成で一番重要なのは、長期でじっくり資産を育てること。
NISAの非課税期間5年で、長期投資という観点からは期間が少し欲しい。
5年後のNISA枠をもう一度つかってさらに5年間の期間延長が可能ですが、それでも10年間です。
つみたてNISAは、非課税期間が20年であるため長期の運用が可能になり、資産形成により適しています。
非課税枠
NISAは、年間120万円の非課税枠が5年間で合計600万円まで、非課税で運用が可能です。
つみたてNISAは、年間40万円の枠が20年間で合計800万円。
年間の積立て額が小さいため、無理なく、長く続けることができるため、資産形成に適した制度設計となっています。
良質な商品の中から、コツコツ長期積立てにより資産形成ができるため、つみたてNISAがおすすめです。
iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの比較
つみたてNISAのほか、強力な税制優遇があるiDeCo(イデコ)も資産形成での検討対象となると思います。
次に、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAを比較してみましょう。
iDeCo(イデコ) | つみたてNISA | |
対象商品 | 定期預金・保険・投資信託 | 金融庁の基準を満たした投資信託・ETF |
非課税期間 | 全期間 | 20年間 |
非課税枠 | 年間6万円~81.6万 | 年間40万円 |
投資可能期間 | 掛金拠出は60歳まで | 2037年まで |
引き出し | 原則60歳まで不可 | いつでも可能 |
iDeCo(イデコ)は手厚い税制優遇を受けられる一方で、原則として60歳までは引出しが不可能という大きなデメリットがあります。
確実に60歳までは使わない資金であれば、iDeCo(イデコ)を優先すべきです。
しかし、確実に将来を予測するのは困難だと思いますので、つみたてNISAを優先するのがおすすめです。
iDeCo(イデコ)について詳しく説明していますので、こちらもご覧ください。
最後に
つみたてNISAは、資産形成の基本である長期・積立・分散を、税制優遇を受けながらできる制度設計となっています。
金融庁の基準をクリアした商品の中から、投資対象を選べるもの初心者にとってはメリットの一つです。
上限が年間40万円までですが、必ず枠を使い切る必要はありません。
まずは、小さい金額からつみたてNISAを始めてはいかがでしょうか。
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